事例 1
2008年7月21日夜、和歌山県岩出市の交差点を自転車で渡っていた女子高生に乗用車が衝突し女子高生が死亡しました。刑事裁判で乗用車の運転手に禁固1年執行猶予4年の判決が出ました。しかし、女子高生も信号が青に変わる前に横断を始めた過失があると指摘されました。
真相が知りたい遺族から依頼があり、現場および車両を調査しました。解析の結果、信号が赤に変わったにもかかわらず乗用車が交差点に進入し、青信号で自転車通行帯を走行していた自転車にノーブレーキで衝突した事が分かりました。
民事裁判では、解析書が全面的に採用され女子高生の過失 0 が認められました。
事例 2
2000年10月25日早朝、千葉県市川市でワンボックスカー(A車)とトレーラー(B車)が正面衝突する事故起き、A車の運転手が死亡しました。
「A車が急に中央線を越えて来たので避けようがなかった。」とのB車の運転手の主張から、検察はBさんを不起訴にしました。
保管されていたA車を調査した結果、自車線内で停止中の運転席にジャックナイフ現象で張出したB車の荷台が衝突したことが判明しました。
民事裁判では解析書が全面的に採用され、Aさんに一切過失はなく、Bさんに100%の過失があるとの判決が下りました。
事例 3
2001年4月17日朝、鹿児島県日置市で、軽四輪(A車)とタンクローリー(B車)が正面衝突する事故が起き、A車を運転していた20歳の女性が死亡しました。
検察官は、「A車が急に中央線を越えて来た。女性は下を向いていた。」とのB車の運転手の供述を鵜呑みにして、Bさんを不起訴処分にしました。
調査した結果、自車線を走行していたA車に中央線を越えたB車が衝突した事が判明しました。
解析書を添え検察審査会に不起訴不当を申し立てた結果、再捜査が行われBさんが起訴され、禁固3年執行猶予5年の有罪判決が下りました。同時に行われた民事訴訟も解析書を採用し、B車のセンターラインオーバーが認められAさんの名誉が回復しました。