株式会社アイホープ
日本自動車事故解析研究所

鑑定事例

当研究所の鑑定事例をご案内させて頂きます。

事例1

 2000年10月25日早朝、千葉県市川市でハイエースとセミトレーラーが正面衝突する事故起き、ハイエースの運転手(24歳男性)が死亡した。トレーラーの運転手の「ハイエースが急に中央線を越えて来たので避けようがなかった。」との言い分が独り歩きし運転手は不起訴になった。
 警察の説明に不審を抱いた遺族は、被害車を保管し当研究所に解析を依頼した。
現象解析の結果、自車線内で停止中のハイエースの運転席に、ジャックナイフ現象で張出したトレーラーの荷台が衝突したことが判明した。
 民事裁判では当方の解析書が全面的に採用され、ハイエース側に一切過失はなく、トレーラー側に100%の過失があるとの判決が下りた。

事例2

 2001年4月17日朝、鹿児島県日置市で、ホンダライフとタンクローリーが正面衝突する事故が起き、ライフの運転手(20歳女性)が死亡した。検察官は、「ライフが急に中央線を越えて来た。女性は下を向いていた。」とのタンクローリーの運転手の供述を鵜呑みにし、物証を調べず不起訴処分を行った。
 事故状況に不審を抱いた遺族は、ライフを保管し当研究所に解析を依頼した。
現地調査と現象解析の結果、中央線を越えたのはタンクローリーである事が判明し、検察審査会に申し立てた結果、再捜査が行われ加害者が起訴され有罪判決を受けた。刑事事件と平行して行った民事訴訟も解析書が認められ勝訴した。

事例3

 2002年3月10日早朝、京都府宮津市の岸壁で仮眠中のアルトが自然に発進し海中に転落した。死亡した運転手の遺族が搭乗者傷害・自損事故保険金を請求したところ保険会社は自殺と判断し支払いを拒否した。
 引き上げられたアルトの損傷状態から、転落速度は時速数キロメートル程度と判断された。そこで、民事裁判を起こした結果、自殺と認めるには合理的な疑いがあるとの判決がおり保険金が全額支払われた。

事例4

 2010年7月22日夜、岡山県美咲町で直進中の二輪車と右折中のタウンエースが衝突し、二輪車を運転していた男性が死亡した。検察官は二輪車のスピードメーターが104km/hで停止していた事から、速度の出しすぎと判断し加害者を不起訴処分にした。この処分に疑問を持った遺族が当研究所に解析を依頼した。警察官が撮影した写真を精査したところメーターに回転を伝えるワイヤーケーブルの取付部が衝撃で抜け落ちそのため指針が異常値を示した事が判明した。また、現象解析から乗用車は早回り右折している事が分かった。そこで、解析書を作成し検察審査会に審査を申し立てたところ、再捜査が行われ運転手が起訴され有罪判決を受けた。

事例5

 2002年4月8日深夜、岡山県津山市で道路脇の川に居眠り運転のBMWが転落する自損事故が発生し、事故状況に不審を持った保険会社から解析の依頼があった。現場調査及び現象解析の結果偽装事故である事が判明した。保険会社は債務不存在訴訟を起こした結果、警察に通報しないことを条件に裁判を取り下げ、今までかかった裁判費用等を全額負担するとの申し出があり解決を見た。

事例6

 2002年10月18日夜、岡山県美作町で無人のベンツが動き出し山肌に乗り上げた後転覆する自損事故が発生した。事故状況に不審を持った保険会社から解析の依頼があった。現場調査及び現象解析の結果、転覆させようとしたベンツが山肌に乗り上げて止まった。そこで、車をクレーンで吊り上げて転覆させ全損を狙った偽装事故である事が判明した。保険会社は「債務不存在確認訴訟」を起こし、これが認められた。